【予算3万円台】ETOWA KASAMAで茨城グランピング&陶芸デート

「次の週末、どこか特別な場所へ行きたいな…でも、ゼロから旅の計画を立てるのは、正直ちょっと面倒」

毎日忙しく働く都内在住の20代カップルなら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。都会の喧騒から離れて、二人だけの特別な時間を過ごしたい。でも、限られた予算と時間の中で、最高の体験を見つけるのは至難の業です。

今回提案するのは、都心からわずか約90分でたどり着ける、茨城県笠間市のグランピング施設「ETOWA KASAMA(エトワ笠間)」を拠点とした、1泊2日の週末旅プランです。ここはただの宿泊施設ではありません。まるで森の中にふわりと浮かんでいるかのようなスタイリッシュなキャビン、満点の星空の下で揺らめく焚き火、そして地元の文化や食を心ゆくまで味わう体験が、あなたを待っています。

この記事では、面倒なリサーチやプランニングは一切不要。交通手段の比較から、予算、訪れるべきスポット、予約リンクまで、このまま使える「旅のしおり」として作成しました。

この旅のすべてがわかる!1泊2日モデルコース&予算表

まずは、この旅の全体像を把握しましょう。時間、アクティビティ、移動手段、そして費用の目安をすべてまとめた旅程表をご覧ください。

ひとりあたりの予算目安:30,000円〜38,000円

時間 内容 場所 ひとりあたりの予算目安 移動手段・備考
1日目
10:00 都内出発 東京 車または電車(車推奨)
12:30 ランチ:古民家カフェ 栗のいえ 約2,000円 築120年古民家で絶品モンブラン
14:00 陶芸体験 笠間工芸の丘 2,800円 手ひねり体験(70分)世界に一つの作品
16:00 チェックイン ETOWA KASAMA 14,960円〜 森に浮かぶおしゃれキャビン
17:00 施設内散策 ETOWA KASAMA 無料 焚き火準備・ハーブティータイム
18:30 BBQディナー ETOWA KASAMA 宿泊費に含む 地元ブランド牛「常陸牛」BBQ
20:30 焚き火&スモア体験 ETOWA KASAMA 約500円 満点の星空の下で語らう夜
2日目
08:00 朝食 ETOWA KASAMA 宿泊費に含む ホットサンドセットで優雅な朝
11:00 チェックアウト ETOWA KASAMA 名残惜しい森とのお別れ
11:30 美術館見学 茨城県陶芸美術館 360円 昨日の陶芸体験の余韻を楽しむ
13:30 参拝 笠間稲荷神社 無料 日本三大稲荷でパワースポット巡り
15:00 笠間出発 お土産探しも忘れずに
16:30 都内到着 東京 最高の思い出を胸に帰路へ
合計 約30,000円〜38,000円 ※交通手段・プランにより変動

1日目:アートな体験と森のキャビンへ

12:30 – ランチ:築120年古民家カフェ「栗のいえ」で絶品モンブラン

笠間に到着したら、まずは腹ごしらえ。日本一の栗の産地として知られる笠間で、その魅力を存分に味わえるのが、築120年の古民家を改装した「栗のいえ」です。

フランスで修行したシェフが作るスイーツは、どれも絶品。特に人気なのが、他では味わえない独創的なモンブランです。その美しい見た目と濃厚な味わいは、旅の始まりを華やかに彩ってくれること間違いなし。人気店のため、週末は事前に電話またはInstagramのDMで予約をしてから訪れるのが賢明です。

栗のいえ

  • 住所: 茨城県笠間市土師1285-25
  • 営業時間: 10:00~17:30
  • 定休日: 月・火曜日
  • 公式サイト: 栗のいえ Instagram

14:00 – 旅の記念に、世界に一つの笠間焼づくり

お腹が満たされたら、次はこの旅のハイライトの1つ、陶芸体験へ。笠間焼は、江戸時代から続く伝統的な陶器でありながら、「決まった型がなく、作り手の個性を尊重する自由な作風」が特徴です。だからこそ、初心者でも気負わずに、心から楽しむことができます。

訪れるのは「笠間工芸の丘」。広大な「笠間芸術の森公園」内にある、体験工房やギャラリー、ショップなどが集まった複合施設です。

おすすめの体験プラン

カップルには、二人で協力しながら形を作れる「手ひねり体験」が特におすすめです。粘土の塊から、お皿やカップなど、思い思いの作品を生み出す時間は、きっと忘れられない思い出になります。

  • 手ひねり体験: 1人 2,800円(粘土500g、70分)
  • 電動ロクロ体験: 1人 4,700円(粘土1.5kg、70分)
  • 絵付け体験: 1人 1,950円~(素焼きの器に絵を描く)

体験はオンラインでの事前予約がスムーズです。そして、作った作品は職人さんが丁寧に仕上げ、乾燥、焼成といった工程を経て、約2ヶ月半~3ヶ月後に自宅へ届けてくれます。旅が終わった後にも楽しみが待っている、素敵な仕組みです。

16:00 – いよいよチェックイン!森に浮かぶ「ETOWA KASAMA」へ

アートな体験でクリエイティブな気持ちを高めたら、いよいよ本日の宿「ETOWA KASAMA」へ。チェックインは16時から18時の間です。敷地に足を踏み入れた瞬間、その非日常的な空間に息をのむはずです。

木々の間に点在するのは、ミニマルで洗練されたデザインのキャビンとテント。インテリアブランド「ACTUS」が監修した室内は、北欧風のおしゃれな家具で統一され、居心地の良さはまるでホテルのよう。グランピングと聞くと少しワイルドなイメージを持つ方もいますが、ここでは冷暖房、清潔なシャワー、トイレ、ふかふかのベッド、充実したアメニティが完備されており、アウトドア初心者でも全く心配ありません。

カップルにおすすめの客室は、2名利用に特化した「GRACE TENT【2人用】」や、よりプライベート感のある「SKY CABIN」。窓の外には豊かな緑が広がり、都会の景色とは全く違う、穏やかな時間が流れています。

ETOWA KASAMA

  • 住所: 茨城県笠間市上郷2775-7
  • チェックイン: 16:00~18:00
  • チェックアウト: 11:00
  • 電話: 0299-56-7075

18:30 – 絶景BBQと選べる食事スタイル

日が傾き、森がオレンジ色に染まる頃、お待ちかねのディナータイムです。

ETOWA KASAMAの魅力は、滞在スタイルを自由に選べること。予算や気分に合わせて、2つのプランから選べます。

2食付きプラン(14,960円~): 手ぶらで豪華な食事を楽しみたいならこちら。夕食には、茨城のブランド牛「常陸牛」や地元の新鮮な野菜をふんだんに使った、ワンランク上のBBQが用意されます。準備や片付けはスタッフにお任せ。二人はただ、美味しい料理と会話に集中するだけです。

素泊まりプラン(12,000円~): コストを抑えつつ、自分たちのスタイルで楽しみたいカップルには素泊まりが最適。好きな食材や飲み物を自由に持ち込んで、オリジナルのBBQパーティーを開くことができます。近くのスーパーで地元の食材を調達するのも、旅の醍醐味の1つです。

20:30 – 旅のクライマックス、焚き火の時間

食事が終わったら、センターハウスのファイヤープレイスへ。パチパチと音を立てて燃える炎を眺めているだけで、心が不思議と落ち着いていきます。ここでは、宿泊者が無料で楽しめる「スモア」作りが人気。とろりと溶けたマシュマロとチョコレートの甘さが、心と体を温めてくれます。

アウトドアバーで好きなドリンクを注文し、満点の星空の下で語り合う。日中のアクティブな時間とは対照的な、この静かで贅沢な時間こそ、グランピングの真骨頂と言えるでしょう。

2日目:アートな朝と、旅の締めくくり

08:00 – 森の朝とグランピング朝食

朝、キャビンのドアを開けると、ひんやりと澄んだ森の空気が迎えてくれます。都会では決して味わえない、この清々しい目覚めもグランピングの魅力です。

2食付きプランを選んだ場合、朝食はホットサンドやスープなど、温かいメニューがお部屋まで届けられます。プライベートな空間で、誰にも邪魔されずに二人だけの朝食タイム。コーヒーを片手に、窓の外の緑を眺めながら、今日の予定をのんびりと話し合う。そんな優雅な一日の始まりです。

チェックアウトは11時。時間に余裕があるので、朝食後も慌てることはありません。荷造りをしたり、もう一度施設内を散歩したりして、名残惜しい森の時間を満喫しましょう。

11:30 – アートと自然を散策「茨城県陶芸美術館」

チェックアウト後は、昨日陶芸体験をした「笠間芸術の森公園」を、今度はじっくりと散策します。この広大な公園は、それ自体がアート作品のような美しい場所です。

公園の中心にあるのが「茨城県陶芸美術館」。東日本で初となる陶芸専門の美術館で、昨日触れた笠間焼の奥深い世界を、さらに知ることができます。

館内では、近代陶芸の巨匠たちの作品や、人間国宝に認定された作家の名品が常設展示されており、その美しさと技術に圧倒されるはずです。昨日、自分たちが粘土をこねていたことを思い出しながら鑑賞すると、作品への理解がより一層深まり、アートを身近に感じられるでしょう。

茨城県陶芸美術館

  • 住所: 茨城県笠間市笠間2345
  • 開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始
  • 観覧料: 常設展一般360円(企画展は展覧会により異なる)
  • 公式サイト: 茨城県陶芸美術館

13:30 – 旅の最後に。日本三大稲荷「笠間稲荷神社」で開運祈願

楽しかった旅もいよいよ終盤。帰路へ向かう前に、ぜひ立ち寄りたいのが「笠間稲荷神社」です。京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷と並び、「日本三大稲荷」の1つとして数えられる、関東屈指のパワースポットです。

651年の創建と伝えられる歴史ある神社で、商売繁盛や五穀豊穣の神様として、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。朱塗りの美しい本殿や、国の重要文化財に指定されている見事な彫刻が施された拝殿など、見どころも豊富です。

境内は厳かで清らかな空気に満ちており、二人で静かに手を合わせれば、心も洗われるような気持ちになります。旅の最後に、これからの二人の幸せや仕事の成功を祈願して、ポジティブな気持ちで旅を締めくくるのはいかがでしょうか。

笠間稲荷神社

  • 住所: 茨城県笠間市笠間1番地
  • 参拝時間: 6:00~日没
  • 定休日: 無休
  • 参拝料: 無料
  • 公式サイト: 笠間稲荷神社

予算3万円台で実現!旅の費用と節約術

今回のプランの魅力は、贅沢な体験と手頃な予算の両立。費用を抑えるポイントを解説します。

リアルな日帰り予算(ひとりあたり)

項目 費用(1人あたり) メモ
宿泊費 14,960円~ ETOWA KASAMA 2食付きプラン。素泊まりなら12,000円~
交通費 6,000円~8,000円 車利用(高速料金+ガソリン代を2名で割った場合)
体験費 2,800円 笠間工芸の丘 手ひねり陶芸体験
食費 2,500円~3,500円 1日目ランチ、2日目カフェ・お土産代
観光 360円 茨城県陶芸美術館入館料
その他 500円~1,000円 スモア体験、お土産代など
合計 27,120円~31,660円

【さらに節約したい方へ】アクセス方法比較

車でのアクセス(推奨)

  • ルート: 首都高速道路→常磐自動車道「岩間IC」→約13分でETOWA KASAMA
  • 所要時間: 都心から約90分(渋滞なしの場合)
  • 費用: 高速料金とガソリン代の合計を2名で割ると1人あたり4,500円~5,750円(高速料金往復約6,000円~8,500円+ガソリン代約3,000円)

電車でのアクセス

  • ルート: JR常磐線特急「ときわ」で東京駅→友部駅(約70分)→タクシーで約25分
  • 料金: 往復約7,120円+タクシー代往復約5,800円=合計約12,920円/人
  • ※車と比較すると約7,000円高くなるため、車でのアクセスが圧倒的にお得

まとめ:なぜ、この旅があなたに最高の週末を約束するのか

毎日を全力で駆け抜けるあなたに、心からおすすめしたい茨城・笠間の週末旅。

この旅プランが特別なのは、ただ「おしゃれな場所」を繋ぎ合わせただけではないからです。それは、忙しいあなたの「面倒くさい」をすべて取り除き、「最高の体験」だけを凝縮した、完璧なソリューションだからです。

都心からわずか90分で、息をのむような非日常へ。手の温もりを感じながら、世界に1つの形を生み出す喜び。満点の星空の下、揺れる炎を見つめながら、普段は言えないことを語り合う夜。

この旅は、あなたとあなたの大切な人との絆を、きっと今よりも深く、温かいものにしてくれるはずです。高価なブランド品や高級ディナーも素敵ですが、二人で共有する「時間」と「体験」こそ、何にも代えがたい宝物になるのではないでしょうか。

さあ、次の週末は、日常を抜け出して、最高の思い出をつくりに出かけませんか?

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