「次の週末、どこかへ行きたいな」
平日の喧騒から離れて、二人だけの特別な時間を過ごしたい。そう思っても、いざプランを立てようとすると、お店選びや移動ルートの検索が意外と面倒で、結局いつもと同じ過ごし方になってしまう…なんてことはありませんか?
この記事は、そんな東京都内在住の20代社会人カップルのために作られた、「考える手間ゼロ」の箱根日帰り旅行プランです。テーマは「王道・癒し」。箱根の中でも特に自然豊かで落ち着いた雰囲気の「仙石原(せんごくはら)」エリアを中心に、心と体をリフレッシュできる最高のデートコースを提案します。
「あまりお金はかけられないけど、旅は思いっきり楽しみたい」 「目的地だけじゃなく、周辺の魅力も満喫したい」
そんなあなたのわがままな願いを、すべて叶える準備はできています。必要な情報はすべてこの記事に詰め込みました。さあ、次の週末は都会の喧騒を忘れて、箱根の雄大な自然に癒される旅へ出かけましょう。
目次
旅のしおり:箱根・仙石原「癒しの自然」日帰りデートプラン
まずは、この旅の全体像から。一日の流れと予算がひと目でわかる旅程表を用意しました。これさえあれば、あとは身軽に出かけるだけです。
ひとりあたりの予算目安:10,000円
時間 | スケジュール | ひとりあたりの予算目安 | 移動手段と時間 |
---|---|---|---|
9:00 | 新宿バスタ新宿 出発 | ¥2,560 | 高速バス(小田急ハイウェイバス) |
11:15頃 | 仙石案内所前 到着 | – | (乗車時間 約2時間15分) |
11:30-13:00 | 箱根湿生花園で空中散歩 | ¥600(割引利用時) | 仙石案内所前から徒歩約8分 |
13:00-14:30 | 選べる仙石原ランチ | 約¥2,000 | 徒歩 |
14:30-15:30 | 仙石原すすき草原で絶景フォトウォーク | ¥0 | 徒歩 |
15:30頃 | 仙石高原バス停 出発 | 約¥980 | 箱根登山バス |
16:10頃 | 箱根湯本駅 到着 | – | (乗車時間 約40分) |
16:30-18:00 | 【オプション】湯の里おかだで温泉 | ¥1,650(日帰り入浴料) | 温泉郷共同バスで約10分 |
18:00以降 | 箱根湯本駅より帰路へ | 約¥1,270〜 | 小田急線など |
合計 | 約¥6,000〜¥8,000 |
【午前】9:00 新宿発:都心から乗り換えなし!高速バスで箱根へスマートにアクセス
旅の始まりは、移動手段選びから。箱根へのアクセスには特急ロマンスカーや在来線など様々な方法がありますが、今回のプランでは**「小田急ハイウェイバス」**を強くおすすめします。
なぜなら、今回の目的地である仙石原エリアへ新宿から乗り換えなしで直行できるからです。特急ロマンスカーは快適ですが、箱根湯本駅でバスへの乗り換えが必要となり、料金も高めです。一方、在来線を乗り継ぐ方法は最も安いですが、何度も乗り換えが発生し、旅慣れていない方には手間に感じられます。
その点、高速バスは一度乗ってしまえば、あとは座席でリラックスしているだけで目的地に到着します。まさに「旅程を立てるのが面倒」なカップルにぴったりの選択肢と言えるでしょう。
交通手段 | おすすめポイント | 注意点 |
---|---|---|
◎ 高速バス | 仙石原へ直行、乗り換えなしで楽々。料金も手頃。 | 事前予約がおすすめ。交通状況により時間が変動。 |
△ 特急ロマンスカー | 全席指定で快適。旅行気分が盛り上がる。 | 仙石原へは箱根湯本でバス乗り換えが必要。料金が割高。 |
△ 在来線 | 交通費を最も安く抑えられる。 | 乗り換えが多く、時間がかかる。 |
高速バス利用の詳細
- 乗車場所: バスタ新宿(新宿駅新南口)
- 降車場所: 仙石案内所前
- 所要時間: 約2時間15分
- 片道運賃: ¥2,560
- 予約: 事前予約が確実です。小田急ハイウェイバス 予約サイトから予約できます。
ちょっと待って、「箱根フリーパス」は買わなくていいの?
箱根観光の定番「箱根フリーパス」ですが、今回のプランでは購入しない方が経済的です。フリーパス(新宿発・2日間)は¥6,100で、箱根の様々な乗り物が乗り放題になる非常にお得なチケットです。しかし、今回の旅程のように仙石原エリアに絞って観光する場合、個別に運賃を支払った方が安く済みます。
フリーパスは、ロープウェイや海賊船など複数の乗り物を駆使して箱根を広範囲に周遊する際に真価を発揮します。このように、旅の目的に合わせて最適なチケットを選ぶことが、賢く旅を楽しむコツです。
【11:30〜】箱根湿生花園:四季の草花に包まれる、癒しの空中散歩
高速バスに揺られて約2時間、最初の目的地「箱根湿生花園」に到着です。バス停「仙石案内所前」から歩いて8分ほどの場所にあります。
ここは、日本で最初に開園した湿生植物園。園内には湿原や川、湖沼などに生息する約200種の植物を中心に、高山植物なども含め約1700種もの植物が四季折々の姿を見せてくれます。
園内は木道が整備されており、まるで湿原の上を歩いているかのような「空中散歩」気分を味わえます。スニーカーなど歩きやすい靴であれば、気軽に散策できるのが嬉しいポイント。季節によって主役となる花は移り変わりますが、例えば夏にはキキョウやコオニユリが、秋にはワレモコウやリンドウ、そして美しい「草紅葉(くさもみじ)」が園内を彩ります。
二人でゆっくりと歩きながら、可憐な花々を眺めたり、鳥のさえずりに耳を澄ませたり。都会の喧騒とは無縁の、穏やかで優しい時間が流れています。
箱根湿生花園 基本情報
- 住所: 神奈川県 足柄下郡 箱根町 仙石原817
- 電話: 0460-84-7293
- 営業時間: 9:00〜17:00(最終入園16:30)
- 開園期間: 3月15日〜11月30日(期間中無休)
- 入園料: 大人 ¥700
- お得情報:
- 箱根フリーパス提示で¥100割引(¥600)になります
- 周辺の「箱根ガラスの森美術館」や「箱根ラリック美術館」との共通入場券もあり、セットで訪れるならさらにお得です
- 所要時間目安: 約1時間
- 公式サイト: 箱根湿生花園
【13:00〜】仙石原ランチ:今日の気分はどっち?おしゃれ蕎麦 vs ほっこり釜めし
美しい自然に癒されたあとは、お待ちかねのランチタイム。仙石原には素敵なレストランが点在していますが、今回は予算と雰囲気を考慮して、タイプの異なる2店を厳選しました。二人の気分に合わせて選んでみてください。
A. スタイリッシュな空間で特別な一杯を「じねんじょ蕎麦 箱根 九十九」
「せっかくの旅行だから、ランチもおしゃれな場所がいい」というカップルには、こちらがおすすめです。エーゲ海を彷彿とさせる白を基調としたモダンな店内で、こだわりの自然薯(じねんじょ)蕎麦をいただけます。
看板メニューは「じねんじょとろろ蕎麦」(冷・¥1,815)。滋味深い自然薯のとろろが、風味豊かな蕎麦によく絡みます。また、自然薯のムースを乗せた「自然薯ムースの白いカレー蕎麦」(¥1,892)は、見た目が美しく写真映えも抜群。SNSに投稿したくなる一品です。
- 住所: 神奈川県 足柄下郡 箱根町 仙石原917-11
- 電話: 0460-84-0899
- 営業時間: 平日 11:00〜20:30、土日祝 10:00〜20:30(L.O. 20:00)
- 公式サイト: じねんじょ蕎麦 箱根 九十九
B. 隠れ家的な山小屋風レストラン「Restaurant35(サンゴ)」
「自然に囲まれた特別な空間で、ゆっくり食事したい」という二人には、箱根湿生花園のすぐ近くにある「Restaurant35(サンゴ)」がおすすめ。山小屋風の一軒家レストランは、まるで森の中の隠れ家のような趣ある外観が魅力です。
オムライスやパスタ、肉・魚料理など、様々な洋食メニューが楽しめます。価格帯は¥2,000前後で、湿生花園散策の後の疲れを癒すのにぴったりな落ち着いた雰囲気。
箱根湿生花園から徒歩すぐの立地なので、移動時間を気にせずゆっくりと食事を楽しめるのも嬉しいポイントです。
- 住所: 神奈川県 足柄下郡 箱根町 仙石原817(箱根湿生花園から徒歩すぐ)
- 営業時間: 11:00〜15:00(L.O.)
- 電話: 0460-84-8888
【14:30〜】仙石原すすき草原:黄金色の絨毯を歩く、無料の絶景体験
お腹が満たされたら、仙石原のシンボルとも言える「すすき草原」へ。ランチ場所からも徒歩圏内です。ここは、なんと入場無料で楽しめる絶景スポット。予算を抑えたいカップルにとって、これ以上ない贅沢な時間です。
台ヶ岳の斜面一帯に広がるすすきは、秋になると黄金色の穂をつけ、太陽の光を浴びてキラキラと輝きます。その様子は、まるで金色の絨毯を敷き詰めたかのよう。草原の中には一本の遊歩道が整備されており、その中を歩けば、360度すすきに囲まれる幻想的な体験ができます。
散策のポイント
- 所要時間: 遊歩道を往復しても約30分ほど。気軽に散策できます
- 靴: 道は舗装されていない砂利道なので、歩きやすいスニーカーが必須です
- ベストタイム: 午後の柔らかな日差しが、すすきを最も美しく見せてくれる時間帯です。ぜひ、思い出に残る一枚を撮影してください
ちなみに、すすき草原は秋が有名ですが、夏には青々とした緑の草原が広がり、爽やかな高原の風を感じることができます。どの季節に訪れても、その時期ならではの美しい風景に出会えるのが魅力です。
【16:30〜】【オプション】旅の締めくくりは温泉で。二人だけの贅沢リラックスタイム
仙石原の自然を存分に満喫したあとは、箱根湯本エリアへ移動し、旅の疲れを癒しましょう。「仙石高原」バス停から箱根湯本駅行きのバスに乗車します。
ここで提案したいのが、日帰り温泉施設「箱根湯本 日帰り温泉 湯の里おかだ」での温泉体験です。箱根湯本駅から温泉郷共同バスで約10分とアクセスも良好。
広々とした大浴場では、豊富な湯量を誇る自家源泉の温泉をゆったりと楽しめます。一日歩き回った足の疲れを癒しながら、今日の楽しかった出来事を語り合う時間は、まさに至福のひととき。
この「ちょっとした贅沢」が、日帰り旅行全体の満足度をぐっと高めてくれます。
箱根湯本 日帰り温泉 湯の里おかだ 基本情報
- 特徴: 豊富な湯量を誇る自家源泉。大浴場でゆったりと温泉を満喫できる
- 営業時間:
- 通常入浴:11:00〜23:00(最終入場22:00)
- 早朝入浴:6:00〜9:00
- 日帰り入浴料: 大人 ¥1,650、小人(小学生以上)¥800、小学生未満 無料
- レンタル: タオル ¥300、ゆかた(作務衣)¥500
- 電話: 0460-85-3955
- 公式サイト: 箱根湯本 日帰り温泉 湯の里おかだ
まとめ:明日からまた頑張れる、最高の週末チャージ
新宿からわずか2時間あまり。そこには、都会の日常を忘れさせてくれる雄大な自然と、心安らぐ穏やかな時間が流れていました。
美しい花々に癒され、美味しいランチに舌鼓を打ち、黄金色のすすきに包まれる。そして旅の締めくくりは、二人だけの貸切温泉。
このプランは、ただ観光地を巡るだけではありません。忙しい毎日を送る二人が、心からリラックスし、お互いの時間を大切にできるような体験を詰め込みました。特別な準備も、難しい計画も必要ありません。この記事を片手に、次の週末、ふらっと箱根へ出かけてみませんか?きっと、明日からまた頑張れる、最高のエネルギーをチャージできるはずです。
旅の総予算&スポット情報まとめ
最後に、今回の旅にかかる費用と、訪れたスポットの公式サイトを一覧でまとめました。
ひとりあたりの総予算目安
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
交通費(往復) | 約¥3,830 | 高速バス(往路)¥2,560 + 小田急線(復路)¥1,270 |
箱根湿生花園 | ¥600 | 割引利用を想定 |
ランチ | 約¥2,000 | 選ぶお店により変動 |
【オプション】日帰り温泉 | ¥1,650 | 入浴料 |
【基本プラン合計】 | 約¥6,430 | (温泉なしの場合) |
【フルプラン合計】 | 約¥8,080 | (温泉ありの場合) |
※上記に加えて、お土産代や飲食代がかかります。それでも、一人あたり1万円の予算で十分に満喫できるプランです。
公式サイト・関連リンク集
- 交通: 小田急ハイウェイバス
- 観光: 箱根湿生花園
- ランチ:
- 温泉: 箱根湯本 日帰り温泉 湯の里おかだ