【予算1万円台】益子ひまわり畑と”用の美”を巡る日帰りドライブデート完全ガイド

週末が近づくたびに、ふと心をよぎる想い。「都会の喧騒から離れて、二人だけの特別な思い出を作りたい」。でも、いざ計画を立てようとすると、お店選びやルート検索が面倒で、気づけばいつもと同じ週末に…なんて経験はありませんか?

そんなあなたに贈る、完璧に計画された週末の逃避行プラン。今回の舞台は、栃木県・益子町。そこは、夏の日差しを浴びて輝く黄金色のひまわり畑と、土の温もりを感じる益子焼の「用の美」が交差する場所。太陽と大地の色彩で描かれる、アートな町です。

この記事では、そんな益子の魅力を余すところなく詰め込んだ「よくばり」な日帰りドライブデートの全貌をご紹介。アイコニックな絶景での写真撮影から、心に残る文化体験、そして二人の気分にぴったりなランチまで。面倒な下調べは一切不要です。このガイド一本で、忘れられない夏の思い出作りを約束します。

旅のしおり:益子「よくばり」デートプラン

まずは、この旅の全体像をひと目で。時間とおおよその予算をまとめたので、二人のスタイルに合うかチェックしてみてください。このプランをベースに、自分たちだけのアレンジを加えるのも素敵です。

ひとりあたりの予算目安:8,200円~14,000円

時間 アクティビティ ひとりあたりの予算目安 移動手段とメモ
9:00 東京都内を出発 ¥2,000~¥2,500(高速料金) ドライブ:高速利用で約2時間(約120km)
11:00 益子町ひまわり祭り ¥0(入場無料) 駐車場も無料。混雑する場合あり。歩きやすい靴が必須!
12:30 気分で選ぶこだわりランチ ¥1,500~¥2,500 オーガニック、古民家カフェ、本格石窯ピッツァから選択
14:30 午後:益子焼の文化に触れる ¥2,200~¥5,500(体験)または¥2,000~(買い物) 【A】思い出を創る陶芸体験か、【B】宝物を探すギャラリー巡り
16:30 旅の締めくくり&お土産 ¥500~¥1,500 道の駅ましこで絶品プリンを味わい、お土産探し
17:30 東京へ向けて出発 ドライブ:帰りの交通状況を考慮し、約2時間~2.5時間
合計 約¥8,200~¥14,000 ランチや午後のアクティビティ次第で予算は柔軟に調整可能

※費用は2025年8月時点の調査に基づきます。

【9:00】旅の始まり:いざ、東京から益子へ

最高のスタートを切るために、朝は少しだけ早起きして9:00に東京を出発しましょう。この時間なら、朝のラッシュを避けつつ、お昼前のベストな時間帯に益子へ到着できます。

日帰り旅行では時間が限られているため、移動は高速道路の利用が断然おすすめです。ナビで「有料道路優先」に設定すれば、約2時間、距離にして120km~140kmほどで到着します。

気になる高速料金ですが、ETCを利用すれば、北関東自動車道経由で片道およそ3,900円前後が目安です。現金払いだと5,000円近くなることもあるので、ETCカードの有無は事前に確認しておくとスマートです。二人で割れば、片道2,000円程度。特別な一日への投資と考えれば、十分に価値のある選択です。


【11:00】黄金色の海へ:益子町ひまわり祭り

高速を降りてしばらく走ると、夏の青空とのコントラストが目に鮮やかな、黄金色の世界が広がります。いよいよ旅のハイライト、「益子町ひまわり祭り」です。

圧巻のスケールとイベント情報

目の前に広がるのは、約5ヘクタールの広大な敷地に咲き誇る、約100万本のひまわり。見渡す限りの黄色い絨毯は、まさに圧巻の一言です。

開催情報(2025年):

  • ひまわり畑開放: 2025年8月9日(土)~8月15日(金)
  • メインイベント期間: 2025年8月9日(土)~8月11日(月・祝)
  • 見頃: 例年8月上旬がピーク
  • 開放時間: 9:00~16:00
  • 入場料: 無料
  • 場所: 益子町上山地内。道の駅ましこから約800mの距離
  • 駐車場: 無料の臨時駐車場あり(田んぼを利用しているため、雨天時は利用不可の場合あり)

楽しみ方と写真撮影のコツ

この素晴らしい景色を、ただ眺めるだけではもったいない。ひまわり祭りには、二人の思い出をより色濃くするアクティビティが用意されています。

Instagramフォトコンテスト: 毎年恒例のフォトコンテストが開催予定です。二人で撮った最高のショットを応募してみてはいかがでしょうか。

ひまわりの摘み取り: 8月9日から15日まで、ひまわりの摘み取り体験ができます(9:00~16:00、最終受付15:30)。イベント期間中はハサミの貸し出しもあるので、旅の記念に夏を象徴する一輪を持ち帰るのも素敵です。

インスタ映えのコツ: 最高の写真を撮るなら、光が柔らかい午前中が狙い目。ひまわりの黄色と補色関係にある青や白の服を着ていくと、写真の中で二人がより引き立ちます。


【12:30】ランチタイム:今日の気分はどれ?3つの選択肢

太陽の下でエネルギーをチャージしたら、次はお腹を満たす時間。食の宝庫でもある益子では、お店選びも楽しみの一つです。でも、選択肢が多すぎて迷ってしまうのも事実。そこで、二人のデートの「バイブス」に合わせて選べる、3つの特選ランチスポットを提案します。

選択肢1:洗練されたオーガニック派の二人へ – 「starnet(スターネット)」

ミニマルで洗練された空間で、心と身体が喜ぶ食事をしたいなら「starnet」が唯一無二の選択肢です。ここは単なるカフェではなく、ギャラリーも併設された、益子のライフスタイルを体現するような場所。

店舗情報:

  • 営業時間: 11:00~17:00(ラストオーダー16:30)
  • 定休日: 木曜日(祝日の場合は営業)
  • 料金: ランチ予算¥1,000~¥1,999
  • 雰囲気: ウッド調の落ち着いた空間。器や音楽にもこだわりが感じられ、静かで豊かな時間が流れます
  • 重要ポイント: 予約不可で、行列ができることもしばしば。また、店内での写真撮影や携帯電話の使用は控えるよう案内されています
  • 公式サイト: starnet

選択肢2:楽しさと温かみを求める二人へ – 「和風カフェレストラン 益子の茶屋」

「せっかくなら、もっと気軽に、楽しくランチしたい!」という二人には、こちらがぴったり。陶芸教室よこやまが運営する、遊び心あふれるカフェです。

店舗情報:

  • 営業時間: 11:00~16:00(ラストオーダー15:20)
  • 定休日: 月曜日・火曜日(祝日の場合は営業し、翌日休みの場合あり)
  • 料金: 自家製ハンバーグ(¥1,650)、ふわふわ卵のオムライス(¥1,540)、益子産そば粉を使ったお蕎麦のセット(¥1,760)
  • 雰囲気: アンティーク家具が配されたレトロな木造建築。靴を脱いで2階へ上がるスタイル
  • ユニークな魅力: ドリンクバーで使う益子焼のカップを自分で選べること
  • 予約: 11:30までの入店に限り電話予約可能
  • 公式サイト: 益子の茶屋

選択肢3:冒険心ある本格派の二人へ – 「茶屋 雨巻(あままき)」

「定番もいいけど、ここでしか味わえない特別なものが食べたい」。そんな食への探求心が旺盛な二人には、森の中に佇む隠れ家のようなピッツェリア「茶屋 雨巻」をおすすめします。

店舗情報:

  • 営業時間: 水~日曜日 11:30~15:00(ラストオーダー14:30)
  • 定休日: 月曜日・火曜日、毎月第1・第3水曜日(祝日も休業)
  • 料金: 本格的な石窯で焼き上げるナポリ風ピッツァ、価格帯は¥2,000~¥2,999
  • 雰囲気: 益子の中心部から少し離れた、雨巻山の麓にひっそりと佇む山小屋風のレストラン
  • 重要ポイント: 人気店のため、特に週末は予約推奨。12:00まで席の予約が可能

【14:30】"よくばり"な午後:益子焼の世界にダイブ

お腹も心も満たされたら、いよいよこの旅の「よくばり」な午後の部へ。益子といえば、やはり益子焼。この町の魂ともいえる陶芸文化に触れる時間は、旅をより深いものにしてくれます。ここでも二つの道を用意しました。二人はどちらを選びますか?

【Aプラン】思い出を"創る":陶芸体験で共同作業

土に触れ、形を作り上げていく陶芸体験は、二人の距離をぐっと縮める最高の共同作業。少しぐらい不格好でも、それがまた愛おしい。世界に一つだけの作品は、この旅の何よりの記念品になります。

おすすめ①:陶芸体験教室よこやま

カップルプラン:

  • 料金: お一人様¥4,400(税込)。体験料金と焼き上げ代金が含まれます
  • 内容: 粘土使い放題で30分間、プロ用の電動ろくろを使用。お茶碗、カップ、お皿などオリジナル益子焼を製作
  • 所要時間: 約1時間
  • 納期: 作品の焼き上がりは約45日後、宅急便で配送(送料別途)
  • 魅力: カップルのために作られた専用プランで、スタッフが丁寧にサポート

おすすめ②:やまに大塚 陶芸教室

料金体系:

  • ろくろ体験: 体験料¥2,300 + 焼成料(湯呑みで¥1,400~)
  • 絵付け体験: 体験料¥600 + 焼成料(¥900~)と、よりリーズナブル
  • 手びねり体験: 体験料¥2,300 + 焼成料
  • 定休日: 金曜日
  • 納期: 作品完成まで2~3ヶ月、送料別途¥1,150~

【Bプラン】宝物を"探す":ギャラリー巡りで感性を磨く

「作るのは少しハードルが高いかも…」という二人は、洗練されたギャラリーを巡り、感性を刺激するアート散歩はいかがでしょう。数多の作家の中から、二人の生活に寄り添う「宝物」を見つける時間は、まさに大人のデートです。

おすすめ①:陶庫(とうこ) – “クラシック”

特徴:

  • 雰囲気: 大正時代に建てられた大谷石の蔵を改装した、重厚感とモダンさが共存する空間
  • コンセプト: 「モダンマシコ」をテーマに、益子周辺の作家約30名の作品をセレクト
  • 公式サイト: 陶庫

おすすめ②:もえぎ城内坂店 – “コンプリヘンシブ(包括的)”

特徴:

  • 雰囲気: 益子のメインストリート「城内坂」にあり、常に多くの人で賑わう活気あるギャラリー
  • 品揃え: 益子・笠間を中心に、若手からベテランまで約800人もの作家の作品を取り扱い
  • 公式サイト: もえぎ城内坂店

【16:30】旅の締めは甘いご褒美:道の駅ましこへ

楽しかった一日もそろそろ終盤。東京への帰路につく前に、最後にもう一ヶ所だけ立ち寄りましょう。ひまわり畑のすぐ近くにある「道の駅ましこ」です。

ここでのお目当ては、地元産の新鮮な卵を贅沢に使った「とろ玉プリン」。濃厚でなめらかな舌触りは、ドライブの疲れを癒やす最高のご褒美です。

また、この道の駅は、センスの良い工芸品やお土産、新鮮な地元野菜が揃うショッピングスポットとしても優秀。二人の旅の記念や、友人へのお土産を探すのにも最適です。

基本情報:

  • 営業時間: 9:00~18:00
  • レストラン「ましこのごはん」: 9:30~16:30
  • アクセス: 北関東自動車道 桜川筑西ICから約15分
  • 公式サイト: 道の駅ましこ

ちなみに、田園風景に溶け込むように設計されたこの建物は、日本建築学会賞を受賞した名建築でもあります。最後の最後まで、益子のアートな感性に触れることができる、まさに旅の締めくくりにふさわしい場所です。


まとめ:ただの日帰り旅行じゃない、二人の物語を紡ぐ旅

黄金色に輝く100万本のひまわりから、土の温もりを感じる手作りの器まで。そして、二人の気分で選んだこだわりのランチ。益子での一日は、単なる日帰り旅行ではありません。それは、五感をフルに使って楽しみ、二人の新しい物語の1ページを紡ぐような体験です。

面倒な計画は、もう必要ありません。このガイドが、あなたの最高の夏の思い出作りをお手伝いします。

さあ、このガイドを保存して、次の週末の予定を立てましょう。ひまわりの季節が終わっても、心にずっと残り続ける、そんな一日があなたを待っています。

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