【予算3.5万】四万温泉モデルコース|絶景カヌーと『千と千尋』の宿

群馬

毎日の仕事、本当にお疲れ様です。次の週末、コンクリートの景色から抜け出して、息をのむような絶景と心癒される温泉に浸る、そんな非日常を体験しませんか?

「どこかへ行きたいけど、旅の計画を立てるのが面倒…」 「お金はあまりかけられないけど、特別な思い出を作りたい」

そんな悩める都内在住の20代カップルのために、完璧な旅プランをご用意しました。舞台は、群馬県・四万(しま)温泉。ここには、奇跡のような「四万ブルー」に輝く湖と、時間が止まったかのような昭和レトロな温泉街が待っています。

この旅の魅力は、鮮烈な自然美と、心温まる懐かしさという2つの顔を味わえること。都心のモノクロな日常から抜け出し、まず目に飛び込んでくるのは、絵の具を溶かしたかのような湖の青。そして、その興奮を優しく包み込むように、歴史ある温泉街のノスタルジックな空気が二人を迎えてくれます。

この記事では、予算から移動手段、最高の思い出を作るための時間配分まで、旅の計画をすべて網羅しています。このガイドブックを片手に、次の週末は、心に残る「よくばり温泉レトロデート」へ出かけましょう。

予算と全行程まるわかり!四万温泉1泊2日「よくばり温泉レトロデート」プラン

旅の計画で最も気になるのが、全体のスケジュールと予算。ここでは、一目で旅の全貌がわかるように、旅程表、概算予算、移動手段、そして観光スポットをまとめたオリジナルマップをご用意しました。まずはここを見て、今回の旅が二人にぴったりかチェックしてみてください。

時間 1日目 2日目
午前 8:50 東京駅出発<br>(高速バス「四万温泉号」) 9:00 宿で朝風呂&朝食<br>10:00 チェックアウト、荷物を預ける
12:20 四万温泉 到着<br>13:00 温泉街散策&スマートボール 11:00 温泉街散策(焼きまんじゅう、お土産探し)<br>12:30 ランチ(地元の定食屋など)
午後 14:00 柏屋カフェでランチ<br>15:30 奥四万湖で神秘の「四万ブルー」カヌー体験 13:45 四万温泉 出発(高速バス)<br>17:30 東京駅 到着・解散
夕方〜夜 18:00 宿へチェックイン<br>18:30 宿で夕食<br>20:00 国の登録有形文化財「元禄の湯」で温泉満喫

ひとりあたりの予算目安:35,000円~(週末料金込み)

交通費、宿泊費(1泊2食)、アクティビティ、食費を含んだ概算です。詳細は後述の予算詳細で解説します。

移動手段と時間: 高速バス「四万温泉号」で東京駅から約3時間30分、乗り換えなし!往路8:50発→12:20着、復路13:45発

都内から楽々アクセス!賢い移動手段の選び方

東京から四万温泉への旅は、移動手段の選択が快適さを大きく左右します。結論から言うと、今回の旅のコンセプトである「お金はかけずに、楽して楽しむ」に最も合致するのは、**高速バス「四万温泉号」**です。

結論:高速バス「四万温泉号」が最強の選択肢

時間とお金を節約したい20代カップルにとって、このバスはまさに救世主。最大のメリットは、圧倒的なコストパフォーマンスと、乗り換えなしで温泉街まで直行できる手軽さです。

  • 料金: 片道3,350円、往復で購入すれば6,000円と、電車に比べて一人あたり約5,000円もお得です。この差額で、旅先でのランチを少し豪華にしたり、素敵なお土産を買ったりできます。
  • 所要時間: 東京駅八重洲通りから終点の四万温泉まで、約3時間30分。途中で1回、サービスエリアでの休憩(高坂SAなど)があるので、リフレッシュも可能です。
  • 予約方法: 乗車には事前予約が必要です。乗車日の1ヶ月前から予約可能なので、週末の旅行が決まったら早めに押さえるのがおすすめ。「発車オーライネット」などの予約サイトから簡単に手続きできます。

比較:電車(特急草津・四万号)との違い

もちろん、電車での移動も選択肢の1つです。特急「草津・四万号」を利用すれば、移動時間そのものは少し短縮できます。

  • 料金: 上野駅から中之条駅までの特急券・乗車券(約4,530円)に加え、中之条駅から四万温泉までの路線バス代(約950円~1,050円)がかかり、片道合計で約5,500円を超えます。往復では11,000円以上となり、バスとの価格差は歴然です。
  • 所要時間: 電車が約2時間、そこからバスに乗り換えて約40分。乗り換えの待ち時間を含めると、合計で約2時間40分~3時間ほどです。
  • 手間: 最大のネックは中之条駅での乗り換えです。荷物を持ってバス停へ移動し、バスを待つ手間が発生します。この手間と価格差を考慮すると、座っているだけで目的地に到着する高速バスの優位性は明らかです。

この比較からもわかるように、今回の旅では高速バスが最も合理的でストレスフリーな選択と言えるでしょう。

【1日目】レトロな街並みと神秘の湖へ

いよいよ旅の始まりです。1日目は、四万温泉の二大魅力である「四万ブルー」と「レトロな温泉街」を存分に味わい尽くします。

12:20 四万温泉到着、旅のはじまり

約3時間半のバス旅を終え、終点の「四万温泉」バス停(四万グランドホテルの目の前)に到着。バスを降りた瞬間、ひんやりと澄んだ空気と川のせせらぎが、都会の喧騒を忘れさせてくれます。まずは予約した宿に立ち寄り、荷物を預けて身軽になりましょう。

13:00 昭和にタイムスリップ。落合通りでスマートボール

まずは腹ごしらえの前に、積善館からほど近い「落合通り」を散策しましょう。昭和の香りが色濃く残るノスタルジックな小道です。

ここでの目当ては、四万温泉で唯一現存する遊技場「柳屋遊技場」。1回500円でレトロなスマートボールが楽しめます。ルールは単純ですが、二人で競い合えば意外と白熱するはず。気さくな女将さんとの会話や、時々おまけしてくれるボールも、旅の良いスパイスになります。

営業時間注意:柳屋遊技場は10:00~15:00、木曜定休のため、必ず午後の早い時間に訪れる必要があります。

店舗情報:

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町四万4145
  • 営業時間:10:00~15:00(木曜定休)
  • 料金:1回500円

14:00 ランチは「柏屋カフェ」で決まり!

旅の最初の腹ごしらえは、温泉街で特に人気の高い「柏屋カフェ」へ。昭和初期の建物をリノベーションした店内は、木のぬくもりとモダンなデザインが融合した、どこか懐かしくもおしゃれな空間です。

ここでぜひ注文したいのが、フォトジェニックな「温泉マークカプチーノ」と、2種類の味が一度に楽しめる名物「柏屋カレー」。特にカプチーノは、旅の始まりをSNSでシェアするのにぴったりの可愛さ。口コミでも評判で、休日は満席になることも多いので、少し早めに行くのがおすすめです。人気店のため、1時間程度の余裕を見ておくと安心です。

店舗情報:

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町四万4237-45
  • 営業時間:10:00~17:00(木曜・第2・第4金曜定休)
  • 公式サイト:https://www.onsen-cafe.com/

15:30 「四万ブルー」の湖上散歩!奥四万湖でカヌー体験

ランチでお腹を満たしたら、いよいよこの旅のハイライト、奥四万湖へ。季節や天候、時間帯によってエメラルドグリーンから深いコバルトブルーまで、様々な表情を見せる湖水は「四万ブルー」と称され、その美しさはまさに奇跡的です。

この神秘的な青を最も間近で体感できるのが、カヌー体験です。初心者でも安心して楽しめるツアーが複数開催されています。特におすすめなのが「ぐりーんぴーす」や「グリーンディスカバリー」といった事業者が提供する奥四万湖でのカヌーツアー。

車がなくても心配無用。ただし、必ず「送迎付き」のカヌーツアーを予約してください。事業者によっては温泉街からの無料送迎サービスを行っている場合があります。これは、公共交通機関で訪れるカップルにとって非常に重要なポイントです。「アソビュー!」などの予約サイトで**「送迎あり」の記載があることを必ず確認**してから予約しましょう。送迎がない場合は、温泉街から奥四万湖まで約10~15分、料金2,000円~3,000円程度でタクシーを利用できますが、四万温泉エリアのタクシー台数は限られているため、カヌーの予約と同時にタクシーも事前予約しておくことを強くおすすめします。

ツアーは約2時間半で、料金は週末で一人6,500円程度。ガイドが丁寧に漕ぎ方を教えてくれるので、初めてでも安心。口コミでも「ガイドさんが親切で楽しかった」「静かな湖面で最高の時間を過ごせた」といった声が多く、カップルでの参加に最適です。静寂の中、パドルで水をかく音と鳥のさえずりだけが響く湖上散歩は、忘れられない思い出になるはずです。

予約情報: 「アソビュー!」などのアクティビティ予約サイトから事前に予約するのがスムーズです。

18:00 『千と千尋』の世界へ。積善館にチェックイン

アクティビティで心ゆくまで自然を堪能した後は、今夜の宿へ。選んだのは、あの名作アニメ映画『千と千尋の神隠し』のモデルの1つになったと言われる「積善館」です。

元禄4年(1691年)創業、現存する日本最古の木造湯宿建築として群馬県の重要文化財にも指定されている本館は、赤い橋「慶雲橋」とともに、まるで映画の世界に迷い込んだかのような圧巻の佇まい。

今回は、最も歴史の趣を感じられ、かつリーズナブルな本館に宿泊します。プランにもよりますが、1泊2食付きで一人あたり16,000円程度(週末料金)から宿泊可能です。この価格で、歴史的建造物に泊まるという特別な体験ができるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。予約は「楽天トラベル」や「じゃらんnet」などの宿泊予約サイトを利用するのが便利です。

旅館情報:

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万甲4236
  • 公式サイト:https://www.sekizenkan.co.jp/

18:30 宿で楽しむ、滋味あふれる夕食

散策を終えたら宿に戻り、夕食の時間。積善館本館の食事は、派手さはありませんが、身体を内側から整える「湯治(とうじ)」の考えに基づいた、滋味深い料理が中心です。旅の疲れを癒す、優しい味わいを堪能しましょう。

20:00 国の登録有形文化財「元禄の湯」で温泉を満喫

食後は、積善館が誇る名湯「元禄の湯」へ。昭和5年に建てられたこの浴場は、アーチ型の窓が印象的な大正ロマンあふれる洋風建築で、浴場そのものが国の登録有形文化財に指定されています。タイムスリップしたかのような空間で、四万の名湯にじっくりと浸かる時間は、まさに至福のひとときです。宿泊者ならではの、夜の静かな時間帯にゆっくりと楽しむのがおすすめです。

【2日目】温泉街の朝と、美味しい思い出

旅の2日目は、急がず焦らず、温泉街の朝の空気を楽しみながら、美味しい思い出をたくさん作りましょう。

9:00 温泉街の朝を堪能

まずは朝風呂で心と体をすっきりと目覚めさせ、宿の朝食をいただきます。チェックアウトは10時なので、食後にもう一度温泉に浸かる、なんて贅沢も可能です。

10:00 チェックアウトと街歩き

宿をチェックアウトし、フロントに荷物を預けたら、最後の温泉街散策へ。おすすめは、四万温泉発祥の地とされる「日向見(ひなたみ)薬師堂」までの散歩です。茅葺屋根のお堂は群馬県で最も古い木造建築物で、国の重要文化財にも指定されています。静かで厳かな空気が流れる境内は、旅の最後に心を落ち着けるのに最適な場所です。

11:00 群馬のソウルフード!「焼きまんじゅう」で一息

散策の途中で小腹が空いたら、群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」を味わいましょう。向かうは専門店「焼きまんじゅう島村」。

炭火でじっくりと焼かれたふわふわの酒まんじゅうに、甘辛い味噌ダレをたっぷりと塗った逸品は、香ばしくて一度食べたらやみつきになる美味しさ。1串300円程度と手頃なのも嬉しいポイントです。人気店のため、早い時間に売り切れてしまうこともあるのでご注意を。

店舗情報:

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4237-23
  • 営業時間:10:00~売り切れ次第終了

12:30 最後のランチ&お土産探し

バスの時間まで、最後のランチとお土産探しを楽しみます。

ランチは、がっつり食べたいなら「とんかつ あすなろ」のような定食屋がおすすめ。上州麦豚を使ったとんかつ定食はボリューム満点です。さっぱりと済ませたいなら、手打ちそばのお店も良いでしょう。

お土産選びは、職場や友人に配りやすい「ばらまき菓子」が便利。特におすすめなのが、四万温泉の公式キャラクターが描かれた「摩耶姫ちゃんクッキー」です。個包装になっている上、デザインも可愛いので喜ばれること間違いなし。温泉街の多くのお土産屋さんで手に入ります。

13:45 名残を惜しみつつ、東京へ

楽しかった旅もいよいよ終わり。預けていた荷物を受け取り、13時45分発の高速バスで東京へ。車窓から遠ざかる山々の景色を目に焼き付けながら、旅の思い出に浸りましょう。

リアルな予算は?旅の総費用を徹底解剖

今回のモデルコースで、実際にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。ここでは、一人あたりのリアルな予算を項目ごとに詳しく見ていきます。これさえ見れば、安心して旅行の計画が立てられます。

項目 費用の目安(一人あたり) 備考
交通費 6,000円 高速バス「四万温泉号」往復料金
宿泊費 16,000円 積善館 本館 1泊2食付き(週末料金の目安)
アクティビティ費 7,000円 奥四万湖カヌー体験(約6,500円)+スマートボール(500円)
食費 3,000円 1日目ランチ(柏屋カフェ)、2日目ランチ、焼きまんじゅう等の間食
予備費(タクシー代等) 3,000円 カヌー送迎がない場合のタクシー代、予備費用
合計 35,000円 ※お土産代は別途

この予算はあくまで一例です。ランチをより安価なものにしたり、間食を控えたりすれば、さらに費用を抑えることも可能です。逆に、お土産をたくさん買ったり、カフェをもう一軒はしごしたりすれば、少し予算を多めに見ておくと安心です。いずれにせよ、3.5万円の予算を見ておけば、週末の宿泊にも対応でき、不測のタクシー利用にも慌てず、安心してお土産選びや食事を楽しめるでしょう。

旅を120%楽しむためのヒント&よくある質問

最後に、あなたの旅がさらに魅力的ものになるためのヒントと、よくある質問にお答えします。

ベストシーズンは?

四万温泉は四季折々の魅力がありますが、特におすすめの季節は以下の通りです。

  • 秋(10月下旬~11月中旬): 最もおすすめの季節。温泉街全体が紅葉に染まり、「四万ブルー」の湖と燃えるような赤や黄色の木々のコントラストは息をのむほどの絶景です。
  • 冬(12月~2月): 雪景色が広がり、幻想的な雰囲気に包まれます。しんしんと降る雪を眺めながら入る「雪見露天風呂」は、冬ならではの最高の贅沢です。防寒対策は必須です。
  • 春・夏(4月~9月): 新緑が目にまぶしく、湖の「四万ブルー」が最も鮮やかに見える季節。カヌーなどのウォーターアクティビティを存分に楽しむのに最適です。

持ち物リスト

  • 歩きやすい靴: 温泉街の散策は坂道も多いので必須です。
  • カメラ/スマートフォン: フォトジェニックなスポットが満載です。
  • モバイルバッテリー: 写真撮影やマップ検索で電池の消耗が早まります。
  • 羽織るもの: 山間部なので、夏でも朝晩は冷えることがあります。冬は厚手のコート、マフラー、手袋が必須です。

予約のコツ

人気の宿やバスは、特に紅葉シーズンの週末などはすぐに埋まってしまいます。旅行の計画が決まったら、宿と高速バスは最低でも1ヶ月前には予約しておくことを強くおすすめします。

雨天時の代替プラン

カヌー体験は強風や大雨の場合中止になることがあります。天候が不安定な日も安心して旅を楽しめるよう、以下の代替プランを準備しておきましょう:

  • 温泉街のカフェ巡り:柏屋カフェ以外にも趣のあるカフェが点在しています
  • 積善館の館内見学ツアー:宿泊者向けに歴史的建物の案内がある場合があります(チェックイン時に確認)
  • 日帰り温泉巡り:町営の「四万清流の湯」(600円)で名湯を気軽に楽しめます
  • 温泉街の散策を延長:スマートボール以外にも昭和レトロな店舗巡りを楽しめます

よくある質問

Q. 車がなくても楽しめますか? A. はい、全く問題ありません。今回のモデルコースは、東京からの高速バス、温泉街での徒歩移動、そしてアクティビティの送迎サービスを組み合わせることで、車がなくても十分に満喫できるように設計されています。

Q. 温泉は日帰りでも入れますか? A. はい、可能です。積善館の「元禄の湯」は1,500円で日帰り入浴ができますし、町営の「四万清流の湯」は600円で利用できます。時間がない場合でも、気軽に四万の名湯を楽しむことができます。

この記事で紹介した四万温泉1泊2日プランで、あなたも最高の温泉レトロデートを楽しんでください。きっと、心に残る特別な思い出になるはずです!

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