【洒水の滝】東京から日帰り5,000円！20代カップル向け癒しデートプラン完全ガイド

「次の週末、どこかへ行きたいね」

そんな会話はするけれど、いざ計画を立てるとなると、電車の乗り換え、お店のリサーチ、予算の計算…と、考えることが多すぎて結局「また今度」になってしまう。

そんな忙しい毎日を送る、都内在住の20代カップルのあなたへ。この記事は、**「旅のプランを立てるのが面倒だけど、最高にリフレッシュできる特別な一日を過ごしたい」**という、あなたのための「答え」です。

都会の喧騒を離れ、心も体も満たされるマイナスイオンたっぷりの滝を目指す、週末ヒーリングデート。必要な準備は、この記事を読む5分だけ。さあ、最高の週末へ出かけましょう。

旅のしおり：洒水の滝 癒しのヒーリングデート

まずは、この旅のすべてを詰め込んだ特製の旅程表をご覧ください。予算から移動手段、立ち寄りスポットまで、これ一枚で完璧にナビゲートします。

ひとりあたりの予算目安：3,500円

【10:00】都会の喧騒から、心安らぐ静寂の世界へ

最高のスタートを切るために、朝は少しだけ早起きして10:00に東京を出発しましょう。今回の旅の目的地、神奈川県山北町へは、都心から電車を乗り継いで向かいます。少し手間がかかるように思えるかもしれませんが、この移動こそが「非日常」へのスイッチ。車窓の風景が都会のビル群から緑豊かな自然へと変わっていく様子を、二人で楽しんでください。

新宿・渋谷方面から出発する「最安値」ルート

ルート: 新宿駅 → (小田急線) → 新松田駅 … (徒歩) … 松田駅 → (JR御殿場線) → 山北駅
所要時間: 約1時間40分～2時間
運賃: 片道 986円（ICカード利用時）

ポイント: 交通費を少しでも抑えたいカップルに最適なルート。小田急線の新松田駅とJRの松田駅は隣接しており、徒歩での乗り換えも簡単です。東京駅から国府津駅経由のルートと比べて、片道700円近く節約できるのは大きな魅力です。

国府津駅や松田駅から乗る「JR御殿場線」が、旅の雰囲気を一気に盛り上げてくれます。単線のローカル列車に揺られながら、のどかな風景をお楽しみください。

【12:15】二人の気分で選ぶ、山北ランチガイド

山北駅に到着したら、まずはお腹を満たす時間。たくさんの選択肢に迷うのは、せっかくの旅では避けたいもの。ここでは、雰囲気と予算が異なる二つの優良店を自信を持っておすすめします。

選択肢①：レトロな雰囲気と満腹ごはん「ポッポ駅前屋」

こんな気分の時に: レトロな雰囲気で、心もお腹も満たされたい
価格帯の目安: ～1,000円
特徴: ボリューム満点の定食、鉄道ジオラマ

山北駅の目の前にある、古民家風の建物が目印の食事処です。店内には鉄道のジオラマが飾られ、どこか懐かしい雰囲気。

ここの魅力は、なんといってもリーズナブルでボリューム満点な定食。日替わり定食は650円、カレーライスは550円と、生姜焼き定食やアジ・イカフライ定食なども700円前後で楽しめ、お腹を空かせた二人を確実に満たしてくれます。飾らない、温かみのあるランチを求めるなら、間違いなくここがおすすめです。

選択肢②：癒しの空間でカフェデート「やまきたさくらカフェ」

こんな気分の時に: おしゃれな空間で、ゆったりカフェ飯を楽しみたい
価格帯の目安: 1,000円～1,500円
特徴: こだわりカレー、美味しいスイーツ

「せっかくのデートだから、おしゃれなカフェがいいな」というカップルには、こちらがぴったり。御殿場線の桜並木沿いに佇む、落ち着いた雰囲気のカフェです。

10時間以上煮込んで作られるスパイシーな「和牛辛口カレー」や、地元野菜を使ったパスタなど、こだわりのカフェ飯が人気。滝で癒された後に、美味しいスイーツとコーヒーでゆったりとした時間を過ごすのも最高の贅沢です。

【13:30】洒水の滝へ：二つのアプローチ

山北駅から洒水の滝までは、約35分から40分の道のりです。少し長く感じるかもしれませんが、これが断然おすすめ。町の穏やかな風景や澄んだ空気を楽しみながら歩くことで、都会で凝り固まった心と体が自然とほぐれていきます。二人で会話を楽しみながら歩けば、あっという間に到着するでしょう。

時間を有効活用したい場合：山北町内循環バス

時間を節約したい場合は、山北町内循環バス（1乗車100円～200円）を利用する方法もあります。「平山（ひらやま）」というバス停で下車すれば、滝までは徒歩約10分です。ただし、ローカルバスは運行本数が限られているため、特に週末は事前に時刻表を確認することが必須です。山北町の公式サイトで最新情報をチェックしましょう。

【14:05】洒水の滝：三冠に輝く自然の傑作

長い道のりを経てたどり着く「洒水の滝」は、その疲れを吹き飛ばすほどの圧倒的な迫力と美しさであなたを迎えてくれます。この滝が特別なのは、以下の三つの称号をすべて得ている点にあります。

• 「日本の滝百選」
• 「全国名水百選」
• 「かながわの景勝50選」

まさに、国と県が認めた自然の傑作。その姿は三段に分かれており、一の滝が69m、二の滝が16m、三の滝が29mと、合計落差は114mを超える豪快な滝です。

この場所で体験すべきこと

名水を味わう: 「全国名水百選」に選ばれた清らかな水は、滝の近くにある水汲み場で自由に持ち帰ることができます。空のペットボトルを持参して、そのまろやかな味わいをぜひ体験してみてください。

新しい観瀑台からの絶景: かつては落石の影響で滝に近づけませんでしたが、2022年4月に新しい遊歩道と観瀑台が整備されました。これにより、以前よりも安全に、そしてより迫力のある滝の姿を間近で感じられるようになりました。これは、古い情報サイトには載っていない、今だからこそ体験できる特別な価値です。

マイナスイオンを浴びる: 滝壺から立ち上る水しぶきと、周囲の木々が発するフィトンチッド。まさに天然のミストシャワーです。深呼吸を繰り返すだけで、心身ともに浄化されていくのを感じられるでしょう。

ちなみに、ペット（犬）を連れて散策している方もいるので、愛犬家のカップルにも嬉しいスポットです。

【15:30】滝のその先へ：鉄道の町を体感「山北鉄道公園」

滝で癒された後は、まだ時間に余裕があるので山北町のもう一つの顔を覗いてみましょう。

かつて鉄道の要衝として栄えた山北町。その歴史を今に伝えるのが、駅から徒歩2分の場所にある「山北鉄道公園」です。

公園内には、国鉄最大の貨物用蒸気機関車だった「D52（デゴニ）」が静態保存されており、その巨大な姿は圧巻の一言。さらに、月に一度、圧縮空気を使って動輪を動かす整備運行が行われています。この特別な日に合わせて旅を計画するのも面白いかもしれません。運行日は山北町の公式サイトで告知されるので、ぜひチェックしてみてください。

もし時間に余裕がある場合：次回の旅への布石「丹沢湖」

車での再訪を考えているなら、「丹沢湖」も素晴らしいスポットです。

ダム建設によって生まれた人造湖で、その穏やかな湖面ではボート遊びや釣り、キャンプなどが楽しめます。手漕ぎボートは1日3,500円でレンタルできますが、1時間1,000円、半日2,000円などの短時間プランもあるので、気軽に湖上からの絶景を楽しむことができます。今回は日帰り旅の紹介ですが、この町の奥深さを知ることで、「また来たいね」という次の約束に繋がるはずです。

【16:30-18:30】旅の終わりは、新たな日常の始まり

山北駅のホームで電車を待つ頃には、二人の心は都会の喧騒から解放され、穏やかな充実感で満たされていることでしょう。

今回の旅は、ただ美しい滝を見るだけではありません。計画を立てるストレスから解放され、移動の時間も、食事の選択も、すべてが二人のための特別な体験となるようにデザインされています。

持ち帰るお土産は、名水の入ったペットボトルと、たくさんの写真、そして何よりも「二人で過ごした、心安らぐ時間」という最高の思い出。

予算も予想を大幅に下回る3,500円程度と、お財布にも優しい完璧なデートになりました。あなたの完璧な癒しのデートは、もう次の週末、すぐそこにあります。