【東京発9千円】与田浦コスモス×佐原よくばり日帰りデート

「次の週末、どこか特別な場所に行きたいな。でも、旅の計画を立てるのは正直ちょっと面倒…」 「お金はあまりかけられないけど、心に残るような素敵な体験がしたい!」

そんな悩める都内在住の20代カップルに送る、最高の答えがここにあります。秋の澄んだ空気の中、一面に広がるピンク色の絶景と、江戸時代の風情が残る歴史的な街並み。その両方を、なんと一人あたり予算9,000円以内で満喫できてしまう、よくばりな日帰りデートプランをご紹介します。

今回の旅の主役は、千葉県香取市にある「与田浦のコスモス畑」。約300万本ものコスモスが咲き誇る景色は、まさに圧巻の一言です。さらに、ただ花を見るだけでは終わりません。「北総の小江戸」と称される佐原の美しい町並み散策や、絶品グルメも楽しむ、計画いらずの完璧なモデルコースです。

この記事を読めば、面倒な下調べは一切不要。次の週末、最高の思い出を作るための準備は万端です。

一目でわかる!日帰りモデルコース&予算表

まずは、この旅の全貌が一目でわかるモデルコースと予算の内訳をご紹介します。このプラン通りに動けば、時間を無駄にすることなく、スムーズに一日を満喫できます。

ひとりあたりの予算目安:約8,000円

時間 内容 場所 ひとりあたりの予算目安 移動手段・時間など
9:00頃 東京駅 出発 東京駅 1,694円 JR総武線快速・成田線経由(約2時間)
11:00頃 佐原駅 到着 JR佐原駅 駅前の観光案内所でマップをもらうのもおすすめ
11:15 小江戸さわら舟めぐり 佐原・小野川 1,180円 船上から小江戸の町並みを満喫(約30分)。アソビューで事前購入すると120円お得!
12:00 伊能忠敬記念館・旧宅を見学 伊能忠敬記念館 500円 日本地図を作った偉人の功績に触れる。旧宅は無料で見学可能
12:45 古民家カフェでランチ 甘味処 いなえ 約1,500円 風情ある空間で、コスパ抜群のうどんや丼を
14:17 与田浦コスモス畑へ移動 JR佐原駅 210円 JR鹿島線(約8分)。⚠️週末は13:58発または15:10発に変更が必要
14:25 十二橋駅 到着 JR十二橋駅 コスモス畑は駅から徒歩約5分
14:30 与田浦のコスモス畑を散策 与田浦十二町歩 無料 300万本のコスモスと電車のコラボ写真が狙い目!
16:00頃 佐原駅へ戻り、カフェタイム 佐原駅周辺 約1,000円 帰りの電車まで、お洒落なカフェでひと休み
17:30頃 佐原駅 出発 JR佐原駅 1,904円 (交通費 1,694円 + 電車代 210円)
19:30頃 東京駅 到着 東京駅 お疲れ様でした!
合計 約7,988円

11:00 AM | 歴史の香り漂う「小江戸佐原」でタイムスリップ散策

東京駅から約2時間、JR佐原駅に降り立つと、そこはもう「北総の小江戸」。空気が少しひんやりと感じられ、都会の喧騒とは違う、ゆったりとした時間が流れています。まずは、この町の魅力を最大限に味わうためのアクティビティからスタートです。

まずは水上から。小江戸さわら舟めぐりで情緒満喫

佐原観光のハイライトの1つが、「小江戸さわら舟めぐり」です。町の中心を流れる小野川を、さっぱ舟(小舟)に乗って約30分かけて巡ります。船頭さんの軽快なガイドに耳を傾けながら、川面から見上げる柳の木々や歴史的な商家群の眺めは格別です。

乗り場は、後ほど訪れる「伊能忠敬旧宅」のすぐ目の前にある「だし」と呼ばれる荷揚げ場。陸から歩いて見るのとは全く違う視点で、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。30分おきに橋から水が「ジャージャー」と流れ落ちることで有名な「樋橋(とよはし)」をくぐる瞬間も、見逃せないポイントです。

旅の裏ワザ:アソビュー!でチケットを事前購入しよう

この舟めぐり、通常料金は大人1,300円ですが、お出かけ予約サイト「アソビュー!」で事前に電子チケットを購入すると、1,180円になります。一人あたり120円、二人で240円の節約は、予算が決まっている旅では嬉しいポイント。スマートフォン画面を見せるだけで乗船できるので、とてもスムーズです。

小江戸さわら舟めぐり

  • 住所: 千葉県香取市佐原イ1730-3
  • 運行時間(10月): 10:00~15:30
  • 料金: 大人 1,300円(アソビュー!利用で1,180円)
  • 公式サイト: 株式会社ぶれきめら

日本地図を作った偉人を知る。伊能忠敬記念館&旧宅

舟めぐりを楽しんだ後は、日本の歴史を変えた偉人の足跡をたどってみましょう。舟の乗り場のすぐ向かいにあるのが、「伊能忠敬記念館」です。

50歳を過ぎてから天文学を学び、全国を測量して歩き、驚くほど正確な日本地図を完成させた伊能忠敬。館内には、彼が実際に使用した測量器具や、国宝に指定されている「伊能図」の数々が展示されており、その偉業のスケールに圧倒されます。

そして、記念館の向かい側には、忠敬が30年余りを過ごした「伊能忠敬旧宅」が残されています。こちらはなんと入場無料。当時の商家建築の様子がそのまま保存されており、忠敬がここで商売を営み、天体観測に励んでいた日々に思いを馳せることができます。

この舟めぐり乗り場、記念館、旧宅は徒歩1分圏内に密集しており、非常に効率よく観光できる「ゴールデントライアングル」。約1時間半あれば、佐原の歴史的魅力を凝縮して体験できます。

伊能忠敬記念館

  • 住所: 千葉県香取市佐原イ1722-1
  • 開館時間: 9:00~16:30
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
  • 入館料: 大人 500円
  • 公式サイト: 香取市公式ウェブサイト

12:45 PM | 古民家カフェで楽しむ、お洒落&高コスパランチ

歴史散策でお腹が空いたら、お待ちかねのランチタイム。佐原には風情ある飲食店が数多くありますが、今回は「お洒落・美味しい・高コスパ」の三拍子が揃ったお店を厳選しました。

イチオシは、明治時代の商家を改装した「甘味処 いなえ」。レトロな雰囲気の店内で、心と体を温める食事が楽しめます。

おすすめは、千葉県のブランド豚「林SPF」を使った「しぐれ煮丼」(990円)や、スパイスの効いた「南関揚げのカレーおうどん」(880円)など、1,000円前後でいただけるメニュー。甘味処ですが、食事メニューのクオリティも非常に高く、満足できること間違いなしです。古民家ならではの落ち着いた空間で、ゆったりとしたランチデートを満喫してください。

甘味処 いなえ

  • 住所: 千葉県香取市佐原イ511
  • 営業時間: 10:30~17:00
  • 定休日: 水曜日
  • 公式サイト: いなえ 公式サイト

2:17 PM | 300万本の絶景!与田浦のコスモス畑へ

お腹と心が満たされたら、いよいよ本日のメインイベント、与田浦のコスモス畑へ向かいます。

ローカル線に揺られて

佐原駅からコスモス畑の最寄り駅「十二橋駅」までは、JR鹿島線を利用します。この路線の攻略が、午後をスムーズに過ごすための最大のポイント。運行本数が1時間に1本程度と少ないため、事前に時刻表をチェックし、計画的に行動しましょう。

ピンクの絨毯に感動!インスタ映え最強の撮影スポット

十二橋駅に降り立つと、目の前にはもう別世界が広がっています。駅から徒歩わずか5分で、目的地「与田浦コスモス畑」に到着。

約3ヘクタールの広大な敷地には、センセーション、フラッシングピンクなど様々な品種のコスモスが咲き誇ります。約300万本のコスモスが作り出す息をのむような光景。見渡す限りのピンク色の絨毯は、どこを切り取っても絵になります。

例年9月中旬から10月中旬にかけては「与田浦コスモスまつり」が開催され、コスモスの無料摘み取りや地元の特産品販売なども行われ、一層賑わいを見せます。2025年の開催期間は第21回与田浦コスモスまつり:9月13日から10月13日です。

【撮影のコツ】奇跡の一枚!電車とコスモスのコラボ写真を撮ろう

この場所が写真好きに絶大な人気を誇る最大の理由。それは、コスモス畑の上を走るJR鹿島線の高架橋です。ピンク色の絨毯の上を、緑色のローカル線が走り抜ける光景は、まさに奇跡の一枚。

この写真を撮るためのコツは、電車の通過時刻を把握しておくこと。鹿島神宮方面へ向かう下り電車は、毎時25分頃に十二橋駅を通過します。その数分前からカメラを構え、最高のシャッターチャンスを待ちましょう。

与田浦のコスモス畑

  • 住所: 千葉県香取市津宮(与田浦運動広場となり)
  • アクセス: JR鹿島線「十二橋駅」より徒歩約5分
  • 見頃: 9月下旬~10月下旬
  • 料金: 入場無料
  • 関連情報: 香取市公式ウェブサイト

4:30 PM | 旅の締めくくりとリアルな予算内訳

コスモス畑で幻想的な風景を心ゆくまで楽しんだら、再びローカル線で佐原駅へ。帰りの特急や快速の時間まで少し余裕があれば、駅周辺のカフェで一息ついたり、観光案内所でお土産を探したりするのも良いでしょう。

最後に、今回の旅で実際にかかる費用を最終チェックしてみましょう。

リアルな日帰り予算(ひとりあたり)

項目 金額 詳細
交通費 3,808円 (東京⇔佐原 1,694円×2) + (佐原⇔十二橋 210円×2)
アクティビティ 1,680円 舟めぐり 1,180円(割引適用) + 記念館 500円
食費 約2,500円 ランチ 約1,500円 + カフェ 約1,000円
合計 7,988円

ご覧の通り、合計金額は約8,000円。目標の9,000円を余裕でクリアしています。浮いた1,000円で、お土産を買ったり、少しリッチなスイーツを追加したりするのも自由自在。予算を気にせず、心から楽しめる安心のプランです。

都心からのアクセス完全ガイド

往路(東京 → 佐原)

  • 経路: 東京駅 → (JR総武線快速) → 千葉駅 → (JR成田線) → 佐原駅
  • 所要時間: 約1時間56分~2時間10分
  • 料金: 片道 1,694円(ICカード利用時)

復路(佐原 → 東京)

往路と同様の経路で戻ります。

区間移動(佐原 ⇔ 十二橋)

  • 経路: JR佐原駅 ⇔ JR十二橋駅(JR鹿島線)
  • 所要時間: 約8分
  • 料金: 片道 210円

まとめ:計画いらずの完璧な一日

都心からわずか2時間でたどり着く千葉県・佐原と与田浦。そこには、ただの週末を、忘れられない特別な一日に変えてくれる魔法のような時間が流れています。

秋風に揺れる無数のコスモスに心を奪われ、江戸時代の風情が残る街並みで歴史に触れ、美味しいランチに舌鼓を打つ。そして一日の終わりには、二人で過ごした時間を静かに振り返りながら、東京への帰路につく。

このプランの最大の魅力は、完璧に計画されているようでいて、どの場所でも「二人だけの発見」があること。コスモス畑での写真撮影、古民家カフェでの会話、舟から眺める街並み。それぞれの瞬間で、あなたたちだけのオリジナルな物語が生まれます。

さあ、次の週末は、このプランを手に佐原・与田浦へ出かけませんか?計画の面倒さから解放され、心ゆくまで楽しむことだけに集中できる、最高の日帰りデートがあなたたちを待っています。

タイトルとURLをコピーしました