「次の週末、どこか特別な場所へ行きたいな」。
都心での忙しい毎日を送る中で、ふとそんなことを感じる20代のカップルも多いでしょう。でも、旅行の計画を立てるのは意外と面倒。お店をリサーチして、移動ルートを調べて、予算を計算して…と考えているうちに、結局いつものお決まりデートになってしまう。
もし、そんなあなたのための「完璧な1日のプラン」が、すべてここに用意されているとしたら?
この記事では、都心から電車でわずか90分、予算は一人5,000円台で、最高級のグルメと息をのむような絶景を心ゆくまで楽しめる、週末のご褒美旅を提案します。面倒な計画は一切不要。このページを開くだけで、あなたの次の週末は、忘れられない特別な思い出で満たされるはずです。
舞台は、神奈川県の三浦半島、三崎と城ヶ島。新鮮なマグロに舌鼓を打ち、海風を感じながら海岸線を歩き、水平線に沈む黄金色の夕日に二人で見とれる。そんな映画のワンシーンのような1日を、さあ、始めましょう。
目次
あなたの完璧な1日、全公開!三崎・城ヶ島モデルコース
まずは、この旅の全貌から。移動時間や予算、プロのヒントまで、一目でわかる旅程表を用意しました。この通りに進めるだけで、最高の1日が約束されます。
【保存版】日帰り旅程表&概算予算
時間 | アクティビティ | 場所・詳細 | ポイント&プロのヒント |
---|---|---|---|
10:30 | 品川駅を出発 | 京急本線 快特・三崎口行き | 品川駅から乗り換えなしで約70分。移動中も旅の計画を話しながらワクワク感を高めよう。 |
11:50 | 三崎口駅に到着 | 京急線 三崎口駅 | 駅に着いたら「みさきまぐろきっぷ」を購入。事前にオンラインでデジタルきっぷを買っておくと、割引もありスムーズでおすすめ。 |
12:00 | バスで三崎港へ | 2番乗り場から京急バス [三9] 城ヶ島行きに乗車 | 約20分で「三崎港」バス停へ。バスも「みさきまぐろきっぷ」で乗り放題なので、気軽に乗車。 |
12:30 | 絶品マグロランチ | 三崎港周辺の加盟店 | 「まぐろまんぷく券」を使い、豪華なマグロ料理を堪能。人気店は混雑することも。少し早めの時間が狙い目。 |
14:30 | バスで城ヶ島へ | 「三崎港」から再度 [三9] 城ヶ島行きバスに乗車 | 約15分で終点「城ヶ島」バス停へ。島の冒険がここから始まる。 |
15:00 | 絶景ハイキング | 城ヶ島公園~馬の背洞門 | 公園の展望台からの眺めは必見。自然が作り出したアート「馬の背洞門」を目指して、海岸沿いを散策。歩きやすい靴は必須。 |
17:30 | 感動のサンセット | 城ヶ島灯台周辺(長津呂崎) | 島の西端にある夕日の名所へ。日没時刻の30分前には到着して、空の色が変わっていく様子をゆっくり楽しむのがおすすめ。 |
19:15 | 城ヶ島を出発 | 「城ヶ島」バス停から三崎口駅へ | 最終バスの時間を事前に確認しておくと安心。帰りのバスでは、楽しかった1日を振り返って。 |
19:40 | 三崎口駅から帰路へ | 京急線で品川方面へ | お疲れ様でした。素敵な思い出を胸に、気をつけてお帰りください。 |
ひとりあたりの予算目安:5,500円~6,000円
- 交通・食事・お土産: みさきまぐろきっぷ(品川駅発) 3,950円
- その他: カフェ、軽食など 1,500円~2,000円
旅の裏ワザ「みさきまぐろきっぷ」を徹底解説
この旅を「最高にコスパの良いご褒美旅」に変える魔法のアイテム、それを発行しているのが京急電鉄の「みさきまぐろきっぷ」です。この一枚で、交通費、豪華なランチ、さらにはお土産やアクティビティまでがセットになっています。これを使わない手はありません。
電車&バス乗車券
出発駅(例:品川駅)から三崎口駅までの京急線の往復乗車券と、三崎・城ヶ島エリアの京急バスが指定区間内乗り放題になるチケットです。通常、品川駅から三崎口駅の往復と、エリア内のバス移動を合わせると2,000円近くかかりますが、これがすべて含まれています。
まぐろまんぷく券
これがきっぷの主役。三崎エリアに数多くある加盟店の中から好きなお店を1つ選び、指定された豪華な「まぐろ料理」を味わうことができます。通常2,500円以上するような海鮮丼や定食が、この券で食べられるのですから、驚くほどお得です。
三浦・三崎おもひで券
旅の楽しみをさらに広げてくれるのがこの券。加盟店の中から、お土産(例:ミサキドーナツ)、日帰り温泉、観光船など、好きなアクティビティや商品を1つ選んで交換できます。旅の記念になる嬉しい特典です。
品川駅発の場合、これら3つがセットでわずか3,950円。個別に支払うと合計で6,000円を超えることもあるため、いかにお得かが分かります。
購入は、京急線の各駅(泉岳寺・三崎口を除く)の券売機でも可能ですが、オンラインでデジタルきっぷを購入するのが最もおすすめです。KKdayなどの旅行サイトでは、割引価格で販売されていることが多く、当日はスマートフォンの画面を見せるだけでスムーズに乗車できます。
公式サイトで最新情報をチェック:京浜急行電鉄 みさきまぐろきっぷ
さあ、出発!海とグルメの物語を巡るステップ・バイ・ステップガイド
ここからは、旅程表に沿って、1日の流れを詳しくご案内します。二人の会話が弾み、素敵な発見と出会える時間になるはずです。
午前 (10:30 – 12:30):港町へのプロローグ
旅の始まりは品川駅から。京急本線の快特「三崎口」行きに乗れば、乗り換えなしで約70分。車窓から見える景色が、都会のビル群から少しずつ緑豊かな風景に変わっていくのを眺めるのも、旅の醍醐味です。
三崎口駅に到着したら、バスロータリーの2番乗り場へ向かいましょう。ここから出ている[三9]系統「城ヶ島」行きのバスに乗ります。バスに揺られること約20分、「三崎港」で下車。潮の香りがふわりと漂い、目の前には活気ある漁港の風景が広がります。いよいよ、お待ちかねのランチタイムです。
昼食 (12:30 – 14:30):記憶に残る、極上のマグロ体験
「まぐろまんぷく券」を握りしめ、最高の一杯を選びましょう。三崎港には名店がひしめき合っていますが、特におすすめしたい、雰囲気の異なる3つの店を厳選しました。今日の気分に合わせて、二人で選んでみてください。
選択肢1:エンタメと活気を楽しむなら「くろば亭」
マグロの希少部位まで味わえる、メディアでも有名な人気店。この店の名物は、開店前の11時に行われる「まぐろカブトの解体ショー」です。活気あふれる雰囲気の中で食事を楽しみたいカップルにぴったり。「まぐろまんぷく券」では、新鮮な刺身が舟盛で提供される「舟盛り定食」などが選べます。まるで竜宮城に来たかのような、豪華な見た目にテンションが上がること間違いなしです。
- 公式サイト: https://kurobatei.com/
- 住所: 神奈川県・三浦市三崎1-9-11
- 営業時間: 11:00~20:00 (L.O. 19:00)
- 電話: 046-882-5637
- 定休日: 水曜日(祝日の場合は翌日)、その他不定休あり
選択肢2:本物の味を追求するなら「まぐろ食堂 七兵衛丸」
4代続く老舗鮮魚店「魚音」の直営食堂です。プロの目利きで選び抜かれた天然マグロを最高の鮮度で味わえます。「とにかく美味しいマグロが食べたい!」という食通カップルには、ここがおすすめです。「まぐろまんぷく券」の対象メニュー「天然みさきまぐろ!海鮮丼」は、大トロ、中トロ、赤身に加え、地魚や生エビまで乗った宝石箱のような一杯です。
- 公式サイト: https://gd0n101.gorp.jp/
- 住所: 神奈川県・三浦市三崎5-5-4
- 営業時間: 9:00~17:00
- 定休日: 元日のみ
選択肢3:伝統と落ち着きを求めるなら「鮮味楽(せんみらく)」
こちらも老舗マグロ問屋の直営店で،落ち着いた和の雰囲気の中で食事ができます。ゆったりとした時間を過ごしたい二人におすすめです。「まぐろまんぷく券」で味わえる「鮮味楽丼」は、中トロ、赤身、ビントロ、トロたたきなどが贅沢に乗った、お店の名前を冠した看板メニュー。長年地元で愛されてきた、確かな品質と伝統の味を堪能できます。
- 公式サイト: http://www.yajirushi.co.jp/senmiraku/index.html
- 住所: 神奈川県・三浦市三崎5丁目5-1
- 営業時間: 平日 11:00~19:00, 土日祝 11:00~20:00(変動あり)
- 定休日: 火曜日(不定休)
午後 (14:30 – 17:30):島の冒険と、自然が創り出すアート
お腹が満たされたら、再び[三9]系統のバスに乗り、旅のもう1つのハイライト、城ヶ島へ向かいます。終点の「城ヶ島」バス停で降りると、目の前には島と本土を結ぶ城ヶ島大橋の雄大な景色が広がります。
ここからは、二人だけの探検の時間。まずは島の東側に広がる「県立城ヶ島公園」を目指しましょう。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも星を獲得したこの公園は、海を見渡す雄大な景観が魅力です。海風に吹かれながら、手つかずの自然の中を歩くだけで、心が洗われるような気分になります。
公園を抜け、海岸沿いのハイキングコースを進むと、この島一番のフォトスポット「馬の背洞門(うまのせどうもん)」が現れます。長い年月をかけて波が岩を削ってできた、天然のアーチ。その神秘的な造形美は、まさに自然が創り出した芸術品です。アーチ越しに見る太平洋は、まるで額縁に収められた一枚の絵のよう。岩場はごつごつしているので、歩きやすいスニーカーで訪れるのが正解です。
夕刻 (17:30 – 19:15):二人のための、黄金色のフィナーレ
島の冒険を楽しんだら、いよいよこの旅のクライマックスへ。島の西端に位置する「城ヶ島灯台」とその周辺の磯(長津呂崎)は、神奈川県でも有数の夕日スポットとして知られています。
空気が澄んだ日には、夕日に染まる富士山のシルエットを望むこともできます。この城ヶ島灯台は、ロマンチックな場所として「恋する灯台」にも認定されており、カップルで訪れるには最高のロケーションです。
水平線に太陽がゆっくりと沈んでいく時間。空がオレンジから紫、そして深い青へと刻一刻と色を変えていく様子を、ただ二人で静かに眺める。それは、どんな高価なプレゼントよりも心に残る、特別な時間になるはずです。7月の日没時刻は18:50頃ですので、18:30頃から空がオレンジ色に染まるゴールデンアワーをお楽しみください。
旅のQ&A:これだけ知っておけば安心!
Q1. どんな服装で行けばいい?
A. 快適なウォーキングシューズが必須です。城ヶ島の海岸線は岩場が多く、ハイキングコースも含まれるため、歩きやすい靴を選びましょう。海風対策に、羽織れるものが一枚あると便利です。
Q2. 本当にこの予算で楽しめる?
A. はい、楽しめます。「みさきまぐろきっぷ」が交通費と豪華なランチ代という大きな出費をカバーしてくれるのが最大のポイントです。あとはカフェ代やお土産代くらいなので、一人5,000円~6,000円の予算で十分に満喫できます。
Q3. チケットは事前に買うべき?
A. はい、オンラインでの事前購入を強くおすすめします。特に「デジタルきっぷ」は、紙のきっぷより安く設定されていることが多く、駅の券売機に並ぶ時間も節約できます。
Q4. 雨が降ったら楽しめない?
A. そんなことはありません。絶景ハイキングは難しくなりますが、三崎港の美味しいマグロ料理は天候に関係なく楽しめます。雨の日は、港周辺のレトロな商店街を散策したり、「うらりマルシェ」でお土産選びに時間をかけたりするのもおすすめです。
おわりに:ただの日帰り旅ではない、記憶に残る物語を
都心の喧騒を離れ、美味しいものを食べ、美しい景色に感動し、そして一日の終わりにはロマンチックな夕日を眺める。三崎と城ヶ島への旅は、ただの週末の小旅行ではありません。それは、二人のための「特別な物語」を紡ぐ時間です。
このプランが、あなたの次の週末を最高の思い出で彩るきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、次の週末は、このチケットを片手に、最高の冒険へ出かけましょう。
最終予算チェック
項目 | 料金(1人あたり) |
---|---|
みさきまぐろきっぷ(品川発) | ¥3,950 |
お茶・お土産代 | ¥1,500 |
合計目安 | ¥5,450 |
旅の持ち物チェックリスト
- 歩きやすいスニーカー:島内は自然の道が多いため必須
- 羽織れる上着:島内は風が強く、夕方は涼しくなるため
- カメラまたはスマホ:フォトジェニックなスポットがたくさん
- モバイルバッテリー:写真撮影やマップ確認で電池消耗
- 現金:一部のお店では現金のみの場合があります
- 帽子・日焼け止め:夏の強い日差し対策